バラの夏剪定

8月下旬〜9月の上旬は、四季咲きのバラの夏剪定の時期です。

でも…

夏剪定は日本で生み出されたバラのお手入れの手法です。
イギリスでは、北海道と同様に春〜秋が短く、温暖な時期が短いので夏剪定はしないようです。
日本の気候に合わせて、秋の良い季節に花を楽しむために生み出された技法、「ミスター・ローズ」、鈴木省三さんが始めた技法だったような気が…、記憶違いでなければ…。

…、今の日本は、夏剪定が生み出されて続けてられてきた気候と同じでしょうか??
太陽がほとんど出なかった冷夏の7月、
雨がほとんど降らなかった酷暑の8月を越え、
生き生きと葉を茂らせて
花を咲かせている
レッドレオナルドダビンチ



バラにとって、剪定によって大きく枝葉を切り取られる事はしんどい事です。

しんどい事を、しんどい時期にやられて、それでも元気な人って、限られていませんか?
ここ最近の気候、酷暑、人間でもとてもしんどいです。

バラを見ていても、夏場、暑さや水不足で葉を落としたり生育が止まったり、黒点病になったりして、しんどいよーと訴えている品種が多いです。
少し涼しくなったと思ったら暑さがまたくる、そんな秋の初めも、夏の疲れが出るのは人間だけではないはず…。
夏剪定後のバラが黒点病になりやすいのは、それも一因でしょう。

ここ数年の夏の暑さ、異様さ、大体のバラにとっても、厳し過ぎると感じています。

やはり厳しい夏を、元気な姿で越えた
ザ・フェアリー


「気候の良い季節の秋にバラを楽しむ」ために夏剪定をする…

…、最近の秋って、気候、良いでしょうか…?
猛烈な台風がいくつもきたり、雨ばかり降って晴れる日がほとんどなかったり、最近の秋も酷い気候だと感じています。

せっかく秋のために、夏場に庭作りしても、台風や雨でぐちゃぐしゃにされているような…。

もう、夏剪定の技法が生み出され、続けられてきた時と、日本の気候が変わってしまってはいませんか??
ひと時代前までは
丈夫な品種とみなされていた
アイスバーグ
低農薬では葉っぱほぼ落ちています



気候が変われば、より良いと思われる栽培技法が変わるのが当然。
私はそう思います。

上で紹介をしたような、気候が悪くても、ある程度のお手入れで生き生きとしている品種なら夏剪定しても大丈夫でしょうが、このものすごく厳しい気候で、さらに剪定という負荷をかけて、元気でいられる品種の方が少ないのでは?

もう、新しい気候の時代になっている、だから、以前までの夏剪定は今の時代に合っていないと感じています。

新しい気候の夏の手入れ、剪定、試していこうと思います。

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